Top > 第16回インターネットによる高校生小論文コンテスト

毎日新聞社主催により、第16回インターネットによる高校生小論文コンテストが開催され、
厳正なる審査の結果、最優秀賞1名、優秀賞2名、佳作賞15名、学校賞1校が選ばれました。当協会も本選の課題として「住まい」を提供するなど、同コンテストに協力致しました。

最優秀賞

山崎 薫 兵庫県 兵庫県立伊丹北高等学校3年 受賞コメントと作品を読む

優秀賞

山下 莉奈 東京都 法政大学高等学校2年 受賞コメントと作品を読む

優秀賞

片山 翼 神奈川県 公文国際学園高等部2年

受賞作品

最優秀賞

山崎 薫  兵庫県 兵庫県立伊丹北高等学校3年

受賞コメント

 このコンテストを通じて、物事を様々な視点から捉える力が身についたように感じます。

 本選では、「山」という斬新なテーマに驚きましたが、自分自身の学生生活を取り入れて、日本人の心性と比較しました。文章を書く中で、普段当たり前のように感じていることが、実は他の物事に繋がっていたり、新たな可能性を秘めているのだと気付くことができました。

 今回、このような素敵な賞をいただき、大変光栄に思います。また受賞を祝福してくださった周囲の方々に感謝し、この経験を糧として今後も様々なことに挑戦していきたいです。

作品:課題「山」

 日本の約七割は、森林によって形成されている。森林たちは互いに結びつき、山となる。周りの平野に住む私達は、その山を眺めることができる。つまり山は、周りと比べ、目立った存在なのだ。しかし、その存在を眺め、「自然の美」を感じる私達日本人は、目立つことを嫌う傾向がある。それは、何故だろうか。

 「何か質問はありませんか。」

 授業中、先生にそう尋ねられた際、そこで質問をする生徒はほとんどいない。私自身、少し疑問に思うことがあったとしても、挙手をする勇気は無い。先生のこの質問の後は、多くの生徒が周りを見回し、しばらくすると先生が授業を再開する。これが当たり前になりつつある。もちろん、後で個人的に質問する生徒はいる。日本人は、周りを気にすることが多く、自分が周りと「同じ」でありたいと思っているのだ。

 では、「同じ」であるというのは、どういうことなのか。それは、人間が「平野」になることだと私は考える。他者と違っていることを恐れ、周りと同化してしまう人が増加すると、それはやがて水平になり、「山」はどこにも無い。人口増加や産業発展などにより、環境としての「山」が失われていく中で、日本では、人としての「山」が失われている。

 そして、山が無くなり、平野が増加すると、そこには私達の見上げるものはもう無い。人も同じだ。憧れる存在、いつか隣に並びたい存在、そんな人が見つからない世界で生きていくことになってしまう。上を目指していくことができない世界では、人として成長していくことも困難になってしまう。

 周りと「同じ」であることも、時には必要なのかもしれない。SNSが発展し、周りの世界が広がることで、以前と比べ、目立った時に多くの注目を浴びる可能性もある。

 しかし、そのリスクを恐れて、保守的な姿勢に留まってはならない。誰かが周りと違うことを恐れず、目立ってくれたからこそ、私達が「山」を見上げることもできているのだ。「山」を見上げ、それに近づこうと成長し、もし並ぶことができたならば、「山脈」になることもできる。そうすれば、さらに目立ち、より多くの人が見上げる存在となるのだ。

 私達は「山」を見上げているのか。私達は誰かの「山」になっているのか。一度、自分自身に問うべきである。

※詳細につきましては、毎日JPのホームページをご覧をご覧下さい。

 

佳作

小島 瑞穂

 

神奈川県

 

鎌倉女学院高等学校2年

神崎 信子 神奈川県 田園調布雙葉高等学校3年
竹俣 紅 東京都 渋谷教育学園渋谷高等学校3年
岡本 陸 東京都 成蹊高等学校2年
川原 大星 神奈川県 神奈川県立瀬谷高等学校1年
村山 颯 神奈川県 聖光学院高等学校3年
立川 真悠子 岡山県 岡山県立岡山朝日高等学校2年
有田 瑶子 千葉県 国府台女子学院高等部3年
関本 眞湖 東京都 成蹊高等学校2年
立原 遥 茨城県 茨城県立友部高等学校3年
高木 由輝哉 茨城県 鹿島学園高等学校2年
楢木 玲 千葉県 市川高等学校2年
山田 琴乃 東京都 頌栄女子学院高等学校2年
中田 早紀 東京都 國學院大學久我山高等学校2年
臼井 優衣 京都府 同志社高等学校3年
学校賞
芝浦工業大学柏高等学校 千葉県